京極夏彦「塗仏の宴 宴の始末」読了

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これから京極夏彦ワールドに入ってみようという方は、次に示す著作の順番通り読んだ方が
いいと言う方がおられます。オーストラリアはブリスベーン在住のmad_psycologist(ブロ
グ名 Soup’On)さんです。小生はバラバラに読んで、これで4冊目ですが、madさんの
ご意見が正しいようです。

姑獲鳥(うぶめ)の夏 
魍魎の筺
狂骨の夢
鉄鼠の檻
絡新婦(じょろうぐも)の理
嗤う伊右衛門
塗仏の宴 宴の支度
塗仏の宴 宴の始末           読了分です

表紙が、すべて写真のような、オゾマシイものばかり。横溝正史のはオドロオドロシイ。
小さな子供が見たら、ひきつけを起こしそうだし、大きな子供なら、夜分トイレに行くのを
怖がるような絵ですね。京極の趣味なんでしょうか。
「化け物絵巻」「百鬼夜行絵巻」などから取っているようです。塗仏は、ぬりぼとけ と読み、
「嬉遊笑覧」の化物絵に出ているそうです。
本書の中でも、数十ページに亘って、妖怪談義がなされ、いささか閉口しました。この部分
は飛ばしても平気だと思います。

とにかく京極の本は、新書のくせに分厚くて、弁当箱のようだと言う人もいますし、小生は
辞書みたいだと思いました。BCでgetしたものですから、すべて3つか4つに割れていました。

さて、本書ですが、主要レギュラーメンバーをご紹介します。

中禅寺秋彦 中野の眩暈坂上で「京極堂」という古書店を営む。というかあまり営んでない。
         いつも、和服で「まるで北半球が壊滅でもしたかのごとき仏頂面」で本ばかり
         読んでいる。男前と言えなくもない。稀代の変わり者といわれる。    
         以前は高校教師だったが、本だけ読んで過ごすために古書店主になった。
         これ以外に、家の裏にある神社の神主もやっている。
         表情には険があり言葉には刺がある。とても饒舌で彼の口からとめどなく溢れ
         出る言葉はその大半が皮肉と屁理屈と揚げ足取りと詭弁で出来上がっている
         しかもそれらは、すべて素人では太刀打ち出来ない膨大な情報に裏打ちされ
         ていて始末に悪い。上野千鶴子と論争させると面白いかも。
         これ以外に、拝み屋もやっているが、これが本シリーズでは重要な役目を果た
         す。
中禅寺敦子  妹。大手雑誌社の編集記者。
榎木津礼二郎 日本で、いや世界で唯一の天然探偵。(よく分からず)神田の榎木津ビルの
         オーナーで「薔薇十字探偵社」を主宰。父親は元華族で財閥の長。
         「陽に翳すと茶色く透ける髪。驚くほどに大きな眼。長い睫。鳶色の瞳。磁器
        人形の如く整った顔。東洋人とは思えぬ白い皮膚」というから、山田真二(古っ
         の往時を思わせる美丈夫。
益田龍一 元神奈川県警刑事。榎木津の弟子になっている。
鳥口守彦 カストリ雑誌の事件記者。 敦子に思いを寄せる。
関口巽  中禅寺の友人、作家。


本書の裏表紙に記されている梗概によれば:
昭和28年、裸女を殺害して木に吊すという事件が蓮台寺温泉で発生。その犯人として逮捕
されたのは、当時世間を騒がせた猟奇犯罪にことごとく関係者として連なっている作家関口
巽だった。関口は言う。「多分僕がやった。僕が木に吊して逃げるところを自分の目で見た
のだから」--戸惑う捜査陣。事態を混乱させるが如く、街に溢れる奇怪なる宗教集団。
「宴」の始末は、いよいよ本書で明らかになる。

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# by tsc-edotyuu | 2005-05-07 23:34 | 乱読

韓国風おにぎり

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我がブロ友、miton.aさん(韓国料理食べたい!)の記事に食発いや触発されて小生も

やっとサンクスへ駆けつけることができました。

今日getしたのは、プルコギ豚キムチマヨの2種類です。

このお店には、もう1種類、ピビンパというのがあるらしいんですが、残念ながら、今日は

sold out でした。future pleasure にしておきます。


プルコギというのは、ご案内のように、甘いスキヤキみたいなものですね。

豚キムチマヨは、そのままです。

値段は、写真でお分かりのように @125 です。

味は?  チンチャ・チンチャ・マシッソヨ! 

いい物を教えてくださったmitonさん、コマオヨ。



乱読状況 : 京極夏彦「塗仏の宴 宴の始末」もうすぐ乱読了、明日あたりUPします。
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# by tsc-edotyuu | 2005-05-06 20:05 | gourmand

チョンボ #2

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5月号が出ました。

「人捜し」は、極く一部で、ほんとうに盛り沢山なチョンボ(情報)が満載です。

滞日韓国人は、端から端まで熟読しているようです。




乱読状況 : 京極夏彦「塗仏の宴 宴の始末」 乱読中

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# by tsc-edotyuu | 2005-05-05 18:23 | ハングル

菊池良生「神聖ローマ帝国」読了

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 ヨーロッパの歴史というのは、割とシンプルな日本の歴史に比べて、ヤヤコシイですね。
色々な国が絡まっていて、おまけに日本では考えにくい「宗教」「教会」という要素が厳として
あるものだから、小生などには余計わかりにくく思えます。
 実は、この本、シナモンロール#3で書いたように、家人が美容室にいる間の時間つぶし
に買ったものなんですが、なんとなく小生を呼んでいるような気がして手に取った次第です。

 小生、大学受験では、日本史、世界史 (それぞれ、ポンシ、カイシと言ってました)だった
ので、ン十年経った今でも、微かに覚えていることもあるんですが、「神聖ローマ帝国」に
ついては断片的な記憶しかないので、この際、ベンキョーしてやろうと思った訳です。

 さて、神聖ローマ帝国とは何だったのか?
 ゲーテが「ファウスト」の中で歌っているそうです。
 
       神聖ローマ帝国が
       余命保つぞ摩訶不思議!

 さらに、有名なヴォルテールの 
「神聖でもなく、ローマ的でもなく、そもそも帝国ですらない」という言葉に、ご記憶のある方は多いと思います。小生も辛うじて覚えていました。

 本書は、神聖ローマ帝国の成り立ちから消滅!まで、帝王に視点を合わせて歴年体風に
書かれたもので、筆致もやさしく、系図や地図も豊富なので、読みやすかった。
もとより、これから受験する訳でもないので年号など覚える必要もなく、気楽に流読しているう
ちに、うっすらと分かってくるようになっています。

 ここで神聖ローマ帝国の歴史を語るのは大変なので、有名な出来事等を古い順に並べます
ので、昔習ったことどもを思い出しながら、この、ご大層な”帝国”に思いを馳せてください。

西ローマ帝国滅亡   476
ピピン フランク国王に
カール大帝(シャルルマーニュ)
オットー1世(大帝)
カノッサの屈辱   1076
フリードリッヒ1世(赤髭、バルバロッサ)
大空位時代
ハプスブルブ家 帝位に  1273
アヴィニヨンの幽囚
金印勅書
宗教改革   1517
ローマ劫略
30年戦争
ウエストファリア条約  1648
プロイセン王国成立  1700
スペイン継承戦争
オーストリア継承戦争
マリア・テレジア (マリー・アントワネットの母)
7年戦争
アウステルリッツの戦い(三帝会戦)  1805


如何ですか?大分思い出しましたか?

1806年の神聖ローマ帝国解散宣言により、ハプスブルグ家の支配は、結局オーストリア
”帝国”のみとなり、それも1918年までしか存続しませんでした。





乱読状況 : 明日あたりから、京極夏彦「塗仏の宴 宴の始末」でも乱読始めようかな
        ナイト・キャップとして、高橋英夫「京都で、本さがし」をパラパラ読んでます
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# by tsc-edotyuu | 2005-05-04 18:48 | 乱読

遥 洋子「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」再掲

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遥 洋子(はるか・ようこ)さん、関西で活躍するタレントさんだそうです。
小生は寡聞にして知らず。最近、この寡聞というのが多いような気がするんですが
寡聞×10=無知  ではないでしょうか? この等式が成立することを証明せよ。ナンテネ。
東京女子大や日本女子大のことを、トン女とかポン女というように、彼女が卒た武庫川女子
(短)大のことを、昔は、親しみを込めてドブ女と呼んでいました。今は、寡聞にして知らず。

さて、彼女にとって上野教授は如何なる印象だったのでしょうか。
「小柄だが、凄みのある女性。そんな第一印象だった。」そうです。
彼女が受験に失敗した或る大学の教授のコネで、東大の上野ゼミに入れて貰い、学部ゼミ
や博士課程の学生もいるゼミで悪戦苦闘する数年間を語ったのが本書です。
まず、ここの学生が、あたりまえのように英語文献を読むことに衝撃を受ける。
上野教授に「だって、ここは学問のプロを育てるところよ」と言われ、遥さんは、多分「エライ
とこへ来てしもた!」と後悔したんじゃないでしょうか。
その目的とは、ケンカに勝つこと、これでした。ケンカと言っても、口ゲンカ、つまり議論に勝
つことです。言葉の格闘技に勝つことです。
そして、彼女は、勝ち方を会得します。それが以下の十箇条です。

1守るための開き直り:「自分がかわいくて何が悪い」などと間髪を入れず開き直る。

2守るための質問(わからない): 攻撃された時、それに対し、反論、弁明などのリアクションを とるのではなく、相手が無自覚に安易に使用している言葉や表現に対し、質問する。

3守るための質問(○○ってなに?):あらゆるイデオロギー装置を問いただす方法。

4攻撃のための質問(そのまんま):質問にそのまま質問で返すやりかた。

5広い知識を持つ:専門バカになるな。熟読でなく、多読をして、引き出しをたくさん持て。

6ワクを越えた発想をする:そこにあるものを疑うことで初めてそのワクの存在を認識できる。

7言葉に敏感になる:これなしに議論に勝つことなどできない。どんな些細な言葉でもいい。
 不用意に出た言葉、無自覚に使われる表現、曖昧になっている言葉、すべて攻撃対象だ。

8間をあけない:攻撃系質問をいきなり仕掛け、相手の不意をつく。

9声を荒げない:ケンカに怒声はつきものだが、これをやったら負け。

10勉強する:すべて、あらゆる固定観念と戦い、勝ち、説得力を持つためには、理論が必要
  そのためには勉強するしかない。
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# by tsc-edotyuu | 2005-05-03 18:49 | 乱読