4話の中編から成る。サスペンスミステリ、国際謀略ノベル この分野が好きな方には、カッコウの本なり。
完全なる砂 フリーランス・リポーターの名取新吾は、対象を環境問題一本に絞って活躍している。ある日、横須賀線車中で、11,2才の金髪少女から妙な接触を受ける。これが、ヴェトナム戦争で使用された枯れ葉剤”エージェント・オレンジ”との関わりの始まりだった。舞台はオーストラリア。政府高官、もと軍人、ジャーナリストらが登場。名取は否応なく、進行している恐ろしい事態に巻き込まれていくが、ドス黒い陰謀は暴かれるのか? 真冬の子供たち 内戦下のユーゴ。破壊されたベオグラードで、今日の食べ物にも事欠く子供たちが、必死に生きようとしている。零下10度にもなる真冬、事件は起きる。子供たちのリーダーで年かさの大柄な少年アレクサンドルがトラブルの中で胸を刺される。そして子供たちによって服の前が、はだけられたが、彼らがそこに見たものは?つかの間の休戦が終わり、再び内戦が始まる。 謝罪 またしても舞台はオーストラリア。長年イギリスに虐げられ、人間扱いされてこなかった先住民族、アボリジーニたちが、かつて西オーストラリア州でイギリスの行った核爆発実験への謝罪を求める活動を始めていた。そして、それはチャールズ皇太子の、哀悼の意の表明により成功するのだが・・・ ベルリン舞曲 「壁」崩壊後のベルリンが主舞台。ヤン・ポルシュラックは当世屈指のショパン演奏家と言われるピアニスト。ベルリンでの演奏会を終えホテルに戻った彼がプールのシャワールームで、誰もいないはずのとなりのブースから、ソルブ人(ゲルマン以前のドイツ少数先住民族)の接触を受ける。29年前に別れた幼な馴染みが至急会いたがっているという。29年前、「壁」が築かれた日、何があったのか?彼の頭に残る裂傷痕は?その時の記憶が完全に失われている理由は?彼を執拗に監視する元シュタージ(国家保安省)高官の目的は? この著者の他作品 「元首の謀叛」 直木賞受賞 国際陰謀小説 1983.7 読了 「貧者の核爆弾」 今はおとなしくなったリビアのカダフィーの謀略 1994.2 読了 通勤電車用 斉藤栄「日見子の帰還」読了
by tsc-edotyuu
| 2005-02-16 22:59
| 乱読
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