樋口有介「ともだち」

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 やはり樋口有介お得意の青春ミステリ-。  今度は殺人あり。当然悪人も出演。

 神子上さやか、名門女子高の2年生。小野派一刀流の直系で、昭和の剣聖と言われる
祖父神子上忠世無風斎との二人暮らし。さやかも祖父の跡を継げるほどの剣の達人だ。

 さやかの通う女子高(今は男子が2割ほど居る)は名門とはいっても、茶髪、化粧、太もも丸出し、ルーズソックス・・・といった外れ者が居ることは居る。一番近い繁華街渋谷あたりを夜遅く大きな顔してのし歩いているらしい。援交経験者もいるようだ。
 そんな連中の一人が深夜襲われて大怪我をする。それから暫くして、また同じ手口で同類
が襲われる。捜査が進められるが難航する。そうこうするうち今度は殺人事件が起きてしまう。
 被害者は、さやかと同じ美術クラブの左和子という正しい生徒で超美少女。パンツが見えそ
うなスカートを履いて街をウロツクような子ではない。それどころか、全校にファンがいるほど
の玲瓏たる美少女で性格も成績もよい。前の二人とは正反対の女子高生だ。
前の二つの事件と関連性はあるのか?
 さやか、転校生の間宮(♂)、大富豪の娘で、さやかの大ファンの水涼(みすず)、この三人
が、事件解決に挑む。
 さやかの父は刑事だったが、ある事件捜査中に殉職していて、当時の同僚で祖父の弟子
でもある小山内警部補に協力しながら捜査を進める。いかにも、くたびれた中年の刑事という
おっさんだ。
 一方、祖父の無風斎は75才なのにGFが何人もいて、そのうちの一人を孕ませたりするが
剽軽ないい味を出している。
 意外な犯人が捕まるが、二件の暴行は認めても、殺人だけは、ガンとして否認する。
警察は、殺人も含めて、この者を送検し、一件落着となるが・・・

 登場人物の殆どが魅力的な個性で、感情移入しながら楽しく読めるし、結末も合理的。。
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            裏表紙です。



乱読状況 : 昨日、oazoの丸善で買った、樋口「海泡」読み始める。これも面白そう。
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by tsc-edotyuu | 2005-04-07 18:33 | 乱読
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