滝田ゆう「寺島町奇譚」再掲

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漫画ですが、ちくま文庫で、650ページ、厚さ3cm、 ¥1,120 です。

 東京・墨田区向島生まれの滝田ゆう、の分身ともいうべき、キヨシ君が主人公。
多分、小学校4年生か5年生ぐらい。父方の祖母、両親、姉の五人家族。+猫。
朝は、家族のひとりずつに丁寧に挨拶させられている。本の表紙がそれ。↑正座し、両手を
ちゃんとついて、頭を下げている。昭和18,9年頃だと思われる。
勉強嫌いで、しょっちゅう親に怒られているが、ベーゴマやめんこ遊びの方が楽しいにきまっている。でも、店を開ける(家族でドンというスタンド呑み屋をやっている)準備をしたり、お使い
に行ったりもする。
 ところで、寺島町というのは、現在は東向島、かの玉の井である。色町である。
銘酒屋と言って、女子が春をひさぐ店がラビリンスのような狭い地域に密集する町。
「ぬけられます」とか「ちかみち」などという看板が、あちこちにかかっている。
そんな所で暮らすのは、教育上、良くないにきまっているのだろうが、キヨシ君、意外に
純情である。尤も、毎日色町に暮らしているし、家業が瓢客相手の商売だから、それなり
にマセてはいるが、まだまだウブ。
 
 滝田ゆう独特の画風で往時の玉の井を体験できそうな気がする。
永井荷風「墨東奇譚」の世界。
「原色の街」「驟雨」の吉行淳之介!が解説を書く
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by tsc-edotyuu | 2005-03-28 19:47 | 乱読
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